プリンストンのNASキット PAV-HMS220を買った

プリンストンの2ベイ NASキットであるPAV-HMS220を買った.
NTT-X Storeで19,800円 (税込, 会員割引価格) と,x86_64なCPUが載ったNASキットとしては安価だった.

nttxstore.jp

PAV-HMS220の概要

  • NASキット
  • 3.5インチリムーバブルベイ 2基搭載
  • Thecus N2810 v2のOEM
  • 主なスペック
    • Intel Celeron N3060 (2コア, 2スレッド, 1.60 GHz, ブースト時 2.48 GHz)
    • DDR3L-1600 SO-DIMM 2GB搭載 (1スロット)
    • eMMC 4GB (ファームウェア用)
    • Thecus OS 7搭載 (Linuxベース, HDMI接続時にKodiが利用可能)
    • USB 3.0 * 3ポート,GbE LAN * 2ポート,HDMIポートなど
  • 中身は普通のPCに近い
    • 起動時にDeleteキーを入力するとBIOSに入れる
    • 内蔵HDDやUSBメモリにインストールされたOSから起動可能
    • ブートモードはデフォルトでLegacy BIOSUEFIモードも可能

分解

箱に分解しろと書いてあったので分解した.

  • 内部に2.5インチのストレージを搭載できそうだが,接続できる空きポートは無い
  • SO-DIMMスロットが1スロットあり,たぶん8GBまで増設できる (DDR3Lのみ対応?)
  • NASにありがちな,PCIeスロット風のHDDライザースロット

  • Network ControllerはIntel I210-AT
  • eMMCはSamsung KLM4G1FEPD (4GB)
  • PCIe to SATA Controllerが載りそうな空きランドがある
    • ASM1061が載りそうな気がする

  • ファンの回転数
    • BIOS起動時は800rpmくらい
    • Thecus OS起動後は低速/中速/全速 (800rpm/2500rpm/3500rpm) と自動選択で選べる
    • デフォルトは中速だが,常時起動するデバイスとしてはうるさい

小ネタ

  • KodiでMetaキーを入力するとIceWMのメニューが出る
  • WebUIから管理パスワード(admin)を変更するとrootのパスワードも変更される
    • Ctrl+Alt+F2などでコンソールに落ちた後,設定したパスワードを使いrootでログインできる
    • SSHサービスを有効にすると,SSHでrootにログインできる
  • eMMC
    • /dev/mmcblk0 3728MiB
    • /dev/mmcblk0boot{0,1}が見える.容量はそれぞれ4MiBずつ

Thecus N2810化

(追記) ファームウェア更新用イメージにパッチを当てることで,バージョンに関係なくN2810化できるようになった.
詳細は以下の記事を参照.
v2n.hatenablog.com

旧情報

ベースモデルであるThecus N2810 (v2)のファームウェアを書き込める.
ただし,元に戻すときには/dev/mmcblk0のダンプを焼き直す必要がある.
また,この手順は購入時のファームウェア (3.01.00.4.3.k401) で確認したが,より新しいファームウェアでは実行できないかもしれない.
(追記) 3.02.02.4.k401へアップデートした後では,この手順は実行できない.

Thecus N2810化した後に,同様の手順でPAV-HMS220化はできない.
(ファームウェアチェックのタイミングが変更されており,チェックを通過できない)